富沢一郎ドットコム_こんにちは本日はスタートアップになぜビジョン/ミッション/バリューが必要になるかをダイソンの風という概念に頼りながら説明します

こんにちは本日はスタートアップになぜビジョン/ミッション/バリューが必要になるかをダイソンの風という概念に頼りながら説明します

なぜスタートアップにビジョン・ミッション・バリューが大事なのか

はじめに、スタートアップになぜビジョン・ミッション・バリューが大事なのかを各ステークホルダーに対して、述べます。

(1)ベンチャーキャピタル(スタートアップへの投資家)から見た視点

まず、この東洋経済すごいベンチャーに掲載されているスタートアップは、全て非上場企業です。したがって、売上・利益の業績は一切世に公開されていません(一部、スタートアップの中でも資本金が所定の金額より大きい会社には官報に貸借対照表を公開する必要があります)。このため、

  • どの程度、何をして儲かっているか?

ということを判断するにはホームページや、従業員のインタビューなどを見る他ありません。ホームページには事業内容や経営者の経歴・本社所在地は書かれていますが、果たしてそれがどのような世界を作るために行われている(と対外的に説明している)のかということはこれらの情報からはわかりません。そこで、経営者の思いの部分となるビジョン・ミッション・バリューが大切になってきます。

(2)従業員/転職候補者から見た視点

スタートアップに入るメリットとして、成長できることを挙げる方は多いです。しかし、成長、というのは原則として成果を追い求めてがむしゃらに働いた結果の産物であることが基本です。このため、スタートアップに入るメリットとしては、上場時のストック・オプションなどの金銭的なメリットがありますが、中には単純に大企業に入る能力がない方達もいらっしゃいます。以下の模式図を見てください。

富沢一郎ドットコム_スタートアップ勤務者の人材マトリックス

この図を簡単に説明すると、サラリーマンとしての能力の高低、インターフェース(人当たり)がマイルドか、ストロングかという四象限に分けられます。ここまではよくあるスキルとやる気、みたいな分類とそこまで変わりはありません。

富沢一郎ドットコム_スタートアップ勤務者の人材マトリックス(とその特徴)

しかし、スタートアップって、本当に大変です。人が増えたら増えたで気の合わない人とも働かなくてはいけませんし、大企業と違って、人材の能力のばらつきは結構激しめです。確かにスタートアップは日々やることが変わるので、上記象限でいう人財クラスにとっては楽しい環境ですが、問題は「最悪」と「闇落ち予備軍」の間に吹いている「ダイソンの風」なんですね。

富沢一郎ドットコム_スタートアップ勤務者の人材マトリックス(とその特徴とダイソンの風)

ダイソンの風、とは何か

ダイソンの扇風機を使ったことはありますでしょうか。特段涼しいわけでもないが、確実に吹き付ける風。これがスタートアップでも吹くんです。上場の期待値で頑張っている人たちが、「最悪」層の悪口にそそのかされて、闇落ちしちゃうんです。本当にこれは見てて、辛いです。だってもとは能力こそ低くてもインターフェースマイルドですごくいい人たちだったんですもの。

ということは絶望しかないのでしょうか?

これらの「最悪」層のインターフェースがストロングスタイルの方達に共通して、

  • 評価されてると感じない
  • → 給与が上がらない
  • → これが繰り返す
  • → 闇落ち

という遷移があります。人間が動くときの同期には、ピュアに金銭的インセンティブだけで動く方ばかりだと私は思いませんが、このゾーンにいる方達は、

  • ベースとしての挨拶などもできない
  • そもそもロジカル・コミュニケーションが通じない
  • 話が独善的で「普通」、「絶対」などという言葉を容易に使用する

などの特徴を持つ傾向があり、そもそも他人から仕事で感謝されることが慢性的に不足していることが多いです。もしも会社に資金が無限にあり、従業員から不満が発生した瞬間にお金で解決することができれば苦労はしませんが、数十億円という大型調達している会社でも、従業員の給与なんてそう簡単に上げることはできません。また、仮に給与を上げることができたとしても、上げ続けるということは難しくなりますし、結局人間は差分でしか良い変化も悪い変化も認識できませんので、給与による昇給には限界がきます。このように、使えるコマは少ない。一方で従業員にホイホイと辞められると困る、というのがスタートアップ企業の経営者が抱えている悩みの種なんです(これはtwitterでおちゃらけ投稿をしているどんな経営者も共通して抱えている悩みです。)。

お金をかけない解決策:ビジョン/ミッション/バリュー

さて、あまりに引っ張るとそろそろ離脱されそうなので、ここで結論を書きます。お金をかけずに従業員を鼓舞する、ないしは統制するためのツールがビジョン/ミッション/バリューなんです。次回、東洋経済社が「すごいベンチャー100」にて発表した注目スタートアップに掲載されていたスタートアップたちの設定しているビジョン/ミッション/バリューを調査したものを解説致しますが、基本的にビジョン/ミッション/バリューは全て、「会社の目的は楽して利益を出すことである」ということを

  • 対外的にうまく伝えるため
  • 社内的に金銭以外の手段を使って従業員をモチベートするため

ということのために作られています。人が2人以上集まる以上、価値観の相違・利害関係の相反などは容易に発生します。これらをお金を使わず解決するための手段がビジョン・ミッション・バリューなんですね。

最後に

少し抽象度の高い話をしましたが、次回は具体的に私が調べた結果を元に注目スタートアップにどのような特徴があるのかということを解説したいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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