調査の対象

この記事からわかること
東洋経済すごいベンチャー100の最新版に登場した企業について、各社ホームページに掲載されているビジョン/ミッション/バリューの制定状況
なぜスタートアップにビジョン・ミッション・バリューが大事なのか
はじめに、スタートアップになぜビジョン・ミッション・バリューが大事なのかについては、
・スタートアップで生じるごたごたをお金を使わず解決するための手段がビジョン・ミッション・バリュー
だと前回述べました。では、世間的に注目されているスタートアップは、どの程度ビジョン・ミッション・バリューを定めているのでしょうか。2020年9月30日時点情報で各社ホームページより私が調べた調査結果をお届けします。
調査対象の全体観:満遍なく分布する17カテゴリの100社

では、調査結果に参ります。今回調べたスタートアップは以下のように満遍なく17のカテゴリに分布していました。(なお、17のカテゴリ分けは東洋経済新聞社さまによるものです。)調査対象の社数は100社で、
- 巨額調達
- ユニコーン
- 連続起業家・元社長
- 大学発
- 広告・マーケティング
- 業務支援
- 人事
- 住まい・暮らし
- 小売り・飲食
- フリマ・通販
- 物流
- エンタメ
- デバイス
- データ・セキュリティー
- 医療・介護
- 行政
- 金融
になっております。最も多い業務支援の会社数が11件、最も少ないユニコーンが2件、平均値・中央値が共に6件ということで満遍なく分布している、ということが言えそうですね。

まずはビジョン/ミッション/バリューのベン図

ビジョン/ミッション/バリューのベン図については、以下の通りになっています。つまり、ビジョン、ミッション、バリューそれぞれがかぶっているものと部分的に被っている会社が存在するということです。では、それぞれの分布を見ていきましょう。まず最初にそれぞれの分布です。

ビジョン・ミッション・バリュー全てが揃っている会社は12社

ベン図の中で一番真ん中の数字がビジョン・ミッション・バリューの全てが揃っている会社の数です。12件なので、ざっくりと10件に1件はビジョン・ミッション・バリューが全て揃っています。これらの会社の特徴は次回に述べるとして、他の部分も見てみましょう。
ビジョン・ミッション・バリューのうち、2つが揃っている会社は24社

続いて、ビジョン・ミッション・バリューのうち、いずれか2つが揃っている会社を見てみましょう。ベン図より、いずれか2つが揃っている会社の数は24、ということがわかります。一番多いのはミッションとバリューが揃っているパターンで、会社としての使命と会社としての規範、ということでわかりやすい組み合わせなのでしょうね。余談ですが、ビジョンというのは会社としてのありたい姿を指します。確かに、ありたい姿をいきなり掲げる、というよりも自分たちが世に提供する価値をミッションで規定して、それを追い求める過程で、価値基準としてのバリューを掲げて従業員をマネジメントしていく、というのがスタートアップという会社の成り立ちとしては自然なのかもしれません。
ビジョン・ミッション・バリュー、どれも揃っていない会社は33社

ベン図で解説する全体観の最後の項目になってきましたが、いずれの情報も入っていない会社は、33社ありました。東洋経済さんの特集に載ったことで、掲載されている会社を調べる未来の転職候補者はたくさんいると思うんですが、ただ単に綺麗な画像だけだったり、キャッチコピー、経営陣の名前とオフィス所在地しか掲載されていないホームページもそれなりに存在し、本紙掲載から私富沢が調査をした時点で1ヶ月が過ぎているにもかかわらず、ちょっともったいない感じました。私富沢自身もメガベンチャーからスタートアップへと転職した組みだったので、確実にこれらの特集は買ってましたね。一方で、スタートアップの状態を考えると、このようなPRに対して気を使うことができるようになって専属の担当をつけられるタイミング、というのは資金調達ステージも比較的後半だったりします。なので仕方ないっちゃ仕方ないんですが、スタートアップ業界を愛しているものとしてもったいないな、とは思いました。
最後に
今回、世間一般に言われている注目スタートアップのビジョン・ミッション・バリューについて横断的に調査をいたしました。いかがだったでしょうか。今回は具体的なビジョン・ミッション・バリューについて個社の単位で取り上げることはできていませんが、次回以降は、それぞれに分布している企業を紹介し、どのようなことが言われているかを特に従業員管理の観点で大切になる「バリュー」について解説していきたいと思っています。引き続き、富沢一郎ドットコムをご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。




